【社会】「宗教行為の商品化だ」 定額料金で「派遣僧侶」、利用者増の一方で… 背景に「寺離れ」 仏教団体は反発

1: 銀翹散 ★ 2016/06/15(水) 00:38:31.46 CAP_USER9.net
四十九日法要を行う純空さん。施主の女性らとはこの日初めて会った…阪市の泰聖寺で)

葬儀や法要の際、菩提ぼだい寺に頼むのではなく、インターネットなどを通じて僧侶を手配する「派遣僧侶」を利用する人が増えている。 普及の背景には、分かりやすい料金設定や「寺離れ」の増加があるが、仏教団体が「宗教行為の商品化だ」と反発するなど、波紋も呼んでいる。 大阪市のパート女性(48)は5月下旬、市内の浄土宗西山せいざん派柳谷観音大阪別院泰聖たいしょう寺で、亡くなった父の四十九日法要を行った。 副住職の純空壮宏じゅんくうそうこうさん(38)が「これからは気軽に来て、仏さんを思い出して下さい」と話しかけると、女性ら3人の参列者は深々と頭を下げた。 女性は、兵庫県出身の父の菩提寺が分からなかったため、派遣僧侶サービス「てらくる」を使って泰聖寺を見つけ、そこでの法要をお願いした。 払ったのは読経や納骨供養、宗派指定、心付けなどを含む定額4万2000円(税込み)。 その一部を純空さんがお布施として受け取り、残りは仲介料として運営会社に入る。 女性は「しっかり供養でき、料金も分かりやすい」と満足げ。 純空さんも「払う立場になれば、『お布施の額はお気持ちで』との説明では戸惑ってしまう。明確化は時代の流れ」と語る。 「てらくる」は2012年に開始。現在、全国8宗派の計450寺院が登録、利用者は当初の月150件から500件まで伸びた。 運営会社のユニクエスト・オンライン…阪市)営業部長の八田知巳さんは「意欲のあるお坊さんは、分かりやすい法話を心がけるなどサービスを磨き、利用者の満足度も高い」と話す。 利用料金を定額にした派遣僧侶サービスは5〜6年前から目立つようになり、現在は数十社が…する。 昨年12月には、インターネット通販大手のア…ン・ジャパンが、葬儀関連会社みんれび(東京)の「お坊さん便」の一部取り扱いを開始。注目が高まった。 サービスの広がりには、利用者側と寺側双方の事情がある。 利用者側では、菩提寺を持たない「寺離れ」が進む上、「葬儀や法事でいくら払えばいいか分からない」「戒名も15万〜100万円と幅があり、不明瞭」など金銭面の不満も大きい。 インターネットサイト「寺院経営ドットコム」の15年の調査では、40歳以上の男女500人の64%が「檀家だんかでない」と回答。 「檀家である」と答えた人も、半数が「お寺に不満がある」とした。うち8割が「お布施が高い」など、…に関することだった。 寺側では、檀家の高齢化や少子化などから経営が厳しくなり、収入確保のために派遣僧侶となる動きが見られる。 浄土真宗単立西栄寺東京別院の住職で、派遣僧侶にも登録している榎本勝彦さん(52)は「10年先はどうなっているか分からず、危機感を持つ僧侶は少なくない」と話す。 ただ、仏教界全体ではこのサービスに反発する。 主要宗派が加盟する全日本仏教会は、「お布施は見返りを求めない修行の一つ。 定額表示は宗教のビジネス化だ」として、今年3月、販売中止をア…ンに要請した。 宗教法人が得たお布施は非課税だが、業者による派遣僧侶サービスは課税対象といった事情もある。 ア…ンは要請に対する対応などについて「一切答えられない」としているが、現在も販売を続けている。 葬儀に詳しい、第一生命経済研究所主席研究員の小谷…さんは「都市部の住民は葬儀や法要しかお寺とつながりがなく、費用対効果が悪いと感じている。定額サービスが登場すれば普及が進むのは必然。菩提寺など家に重きを置いてきた日本人の考え方が個人単位に移行していることも影響している」と指摘する。

引用元: http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1465918711/

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